なぜ健康和菓子を作ったのか 〜開発秘話〜
開発のなか、心の片隅にいつもあったのは、創業者でもある、父・中居林敏治の姿でした。
誰よりも和菓子が好きだった父は、長年、糖尿病とたたかい、晩年にはすい臓がんと認知症を併発していました。
だめだと言っても、甘いものをほしがる父。
布団のなかから隠れて食べたと思しき、お菓子の包み紙などが見つかるたびに、我慢する本人はもちろん、我慢させる家族にも、つらい気持ちが残りました。
すでに余命はわかっていたので、好きだった和菓子を食べさせてあげたかったなという後悔もありました。
このときの気持ちが、低糖質の和菓子を開発していく原点となりました。
餡に使われる原料の小豆は、もともとポリフェノール、ビタミンB1B2や食物繊維が豊富な健康的な食材でもあります。